先日、「HuluのリニューアルでMacから動画が見れなくなった件(激おこ)」という記事を書いたが、その後、結局Huluを解約した。以下、経緯をまとめておく。いずれ雑誌『日経コンピュータ』の連載「動かないコンピュータ」で取り上げられるのではないかと期待している。
外部ディスプレイで見れなくなった
上の記事に書いたように、リニューアル後いきなりMacで動画が見れなくなった。その時点でのHuluの説明は技術的に不十分だと思ったが、その後、一応まともな説明がなされるようになった。
つまり著作権保護のためにHDCP対応の外部ディスプレイ以外はサポートしないということだ。事前に通知しないのはひどいと思うが、まあ日テレ傘下のテレビ屋のやることはこんなものだろう。
すぐに旧サイトが利用できなくなった
リニューアル直後は、旧サイト(hulu.jp)と新サイト(happyon.jp)が並行して運用されていたが、すぐに旧サイトから新サイトにリダイレクトされるようになり旧サイトが利用できなくなった。
問題が多発しているのにもかかわず、対応がひどいと思ったが、これでまったくMacで動画を見れなくなった。外部ディスプレイ問題のほかにも様々な問題が発生している様子だったので、1か月ぐらいは旧サイトでサービスを継続してくればよかったのだが。これをあっさり切り捨てるのはユーザー本位とは言えないだろう。
iPhoneで見ていたが不安定だった
Macで見れなくなったので、すぐに解約しようと思ったが料金先払いのため更新日までは現状のままのようだ。そこで更新日までにiPhoneで、見たいと思ったコンテンツを落ち穂ひろいすることにした。
しかしこれも不安定で閉口した。頻繁にロード中を示すクルクル回る顔面になり、ゆったりとコンテンツを楽しめる状態でない。その後、アプリの更新が何度かあり、配信側も対策をしたのだろうか、ようやくまあまあ安定するようにあった。
そもそもユーザ数や利用状況が予めわかっているのに、なぜまともに見れるという最低限の条件をクリアできないのだろう。経験不足なのか無能なのかプロとして弁明の余地がない。
結局、解約した
ようやくiPhoneでそれなりに見れるようになったが、やはりMacで動画を見れないと不便なので解約することにした。今後ディスプレイをリプレースするときは、自動的にHDCP対応になるだろうが、Huluのために買い換えるという選択はない。他のサービスに移動することにした。
利用料1か月分返金という顛末
いい加減、不具合や対応にうんざりしたころHuluの対応が発表された。1か月のHuluチケットまたは、1000円分のAmazonギフト券かiTunesコードを提供するというもの。
しかし申込みページを7月中旬開設予定、7月下旬に受付を締め切り、8月上旬に登録メールアドレスにチケットを送付するという悠長なスケジュールだ。まるでスピード感が感じられない。テレビ屋にはシステム構築は無理ということだろうか。
個人的にはHuluのコンテンツには不満がなかったので、米Huluのインフラを利用した旧システムで運用を続けてくれれば何の問題もなかったのが……。長年利用してきたので、寂しい気持ちもあるが、Macで見れないのだからどうしようもない。Huluよ、さようなら。