ザ・ピーナッツのライブアルバムを聞いてみた。彼女たちの真骨頂である洋楽カバーのライブを堪能できる一枚。
圧巻はキング・クリムゾンの「エピタフ」。これが二人の趣味だったのか、強力なプロヂューサーがいたのか分からないが、歌謡ショーでプログレをライブで演奏できるのはすごい。バックバンドのレベルも高く、当時の日本の音楽シーンのレベルの高さを垣間見ることができる。
もちろん「情熱の花」「恋のフーガ」などのヒット曲も演奏している。ハーモニーがばっちりで上手すぎて怖いくらい。歌謡ショーとしても満足できるステージだったのだろう。
余談だが後半は岸部シローの関西弁のMCも収録されている。音楽のテイストとちょっとズレてる気もするがこれでよかったのだろうか。
クレジットには、1972年の厚生年金会館と文京公会堂における民音ステージの収録だとある。どちらのホールもいまはなく、時の流れを感じる。
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