退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

池田理代子展 @日本橋高島屋

日本橋高島屋で開催中の「デビュー50周年記念展 池田理代子-「ベルばら」とともに-」を見てきました。

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2017年に作家生活50周年を迎える池田理代子さんの記念展です。代表作は何と言っても、少女マンガの金字塔『ベルサイユのばら』。本展でも『ベルばら』の魅力が存分に紹介されています。マンガ原稿と宝塚歌劇の舞台の写真がストーリーに沿って紹介する展示は見応えがあります。宝塚歌劇の衣装の展示もありましたが、アニメ版の紹介がなかったのはちょっと残念。

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その他にも『女帝エカテリーナ』や『オルフェウスの窓』から最近の『ベルばら』の新作「エピソード編」まで半世紀にわたる作家の軌跡をたどります。珍しいところろでは油絵の展示もありました。

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生い立ちを紹介するコーナーでは、父親は「女に学問はいらん」という人だったというエピソードには時代を感じます。それでも池田さんは東京教育大学(現・筑波大学)に進学して、家を出て自立するためにマンガを描き始めるのはすごい。

まあ当時は国立大学の学費は安かったわけですが……。いまでは入学年度は80万円コースですから随分と世の中は変わったものです。

デパートの展示会はがっかりするものもありますが、本展の満足度は高いです。『オルフェウスの窓』を読み直したくなりました。