雑誌『宝塚GRAPH』で好評連載中の人気マンガの単行本化第二弾。タカラジェンヌたちの誕生から、幼少期や学生時代の思い出、そして宝塚音楽学校入学までの道のりをマンガで紹介します。私は毎月GRAPHを手にするとまずこのマンガをチェックします。
この本では50人のタカラジェンヌたちのエピソードが紹介されていますが、途中しばらく休載があり抜けている時期があるのは残念。取りこぼした生徒さんもいたかもしれません。
生徒一人にマンガが3ページ、そして写真と簡単な紹介が1ページという構成です。白黒ですが大判の写真は貴重です。また、いつもは軽い扱いを受けがちな娘役たちがほぼ等しく取り上げられているのはうれしい。ちょっと娘役のページに付箋を貼ってみました。
マンガには親の職業などプライバシーに触れることは載っていませんが、幼少期からバレエを習ったり、私学の学校に通ったりしていて比較的裕福な家庭の娘さんが多いことがわかります。軽く現代日本のおける格差社会の現実を感じなくもありませんが、芸事というのはそういうものかもしれません。