退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

市川團十郎主演のテレビ時代劇『宮本武蔵』(1975)放送中!

BSジャパンでテレビ時代劇『宮本武蔵』(1975年、全26話)の放送が始まりました。平日朝の帯で放送中です。

宮本武蔵を演じているのは12代目市川團十郎(当時:市川海老蔵)です。團十郎の若い頃の勇姿を堪能できます。カッコいい。若い人は小林麻央の夫である12代目市川海老蔵の父親というとわかりやすいでしょうか。歌舞伎役者の名前は襲名して名前が変わるのでややこしい。

この『宮本武蔵』は1975年から1976年に関西テレビ制作、フジテレビ系で放送された時代劇テレビドラマ。原作の吉川英治の小説『宮本武蔵』に忠実に映像化されたとされています。うわさは聞いていた作品ですが今回が初見です。

初回は脚本・加藤泰、監督・池広一夫という豪華な布陣。武蔵(まだ、たけぞう)と又八(目黒祐樹)が川で戯れている冒頭シーンは、ハンドカメラを用いた躍動感溢れる映像が印象的です。ロングで川のなかのふたりを捉えるショットもなかなかです。まだ初回を見ただけで、武蔵も覚醒していないでなんとも言えませんが期待できそうです。

さて今回制作年のわりには映像が鮮明なので驚きました。最近ハイビジョン化されたとのことですが効果は絶大です。いまのところDVDが出ていませんが、そのうちリリースされるかもしれません。ハイビジョン化にどのくらい手間とコストがかかるのか分かりせんが、現在、テレ玉で放送中の『大忠臣蔵』もハイビジョン化してほしいものです。

ひとつだけ苦言を言えば、BSジャパンのやる気のなさが残念。せめて話数とサブタイトルぐらいは番組情報に載せておいてほしい。録画しても何話なのかすら分かりません。BSフジを見習ってほしいものです。