Appleは、7日(現地時間)に新製品発表会を開き、IPhoneの新モデルiPhone 7/7 Plus を発表した。いつものようにリーク情報のとおりのスペックで面白味には欠けるが、製品としては大いに気になる。
以下には、多くの新機能のなかからiPhone 7で気になったことを3つ挙げてみたい。
FeliCa搭載
ついに日本でSuicaなどの電子マネーで普及している通信規格FeliCaが搭載された。この規格が使われているのは現在ではほぼ日本だけ(香港でも一部使われている)というガラパゴス機能である。
iPhoneが、そうしたローカルな機能を搭載してしたのは驚きだ。JR東日本のSuicaと提携することが発表されている。どこまで本物の「おサイフケータイ」として機能するか分からないが、都市住民待望の機能と言える。街でも定期券付きのSuicaをiPhoneケースに入れている人をよく見かけるのでニーズはあるだろう。
上の写真のようにiPhoneをかざして自動改札を通過する風景が見られるのも遠くなさそうだ。
しかしFeliCaが搭載されるのは日本モデルだけとのこと。海外からの旅行者が、iPhoneで自動改札機を通ったりコンビニや自動販売機で買い物したりする体験してもらったら「日本すげえ」ということになるかと思ったが、ちょっと残念である。
イヤフォンジャック廃止
ついにイヤフォンジャックが廃止された。新機能ではないが来るべきときが来たか思うと感慨深い。確かにスペースの点で設計上の制約だったのは間違いないし、防水設計のためにも廃止やむなしということか。ついに時代はワイヤレスということかもしれない。
それでもユーザーからすると高級イヤホンを使っているのにどうしてくれるんだよ、という声もあるかもしれない。そうしたユーザーのために、「Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」が同根されるとのこと。
このアダプタは単品で買うといくらか調べてみると、なんと900円。これまでのAppleだと、3000円ぐらいするかと思いきや意外に安い。Appleはいつになく気を使っているようだ。
そしてイヤホンジャック廃止に対するAppleなりの提案なのだろう、「AirPads」という新しいワイヤレヘッドフォンが発表されてる。これについては別記事であらためて紹介したい。
ステレオスピーカー搭載
ついにiPhoneにステレオスピーカーが搭載された。最近、iPhoneで動画再生することが多いが、音が左右一方に偏っていたのが不満だったので、地味にうれしいアップデート。
しかもiPhone 6sの2倍の音量で出力できるとのこと。一気に2倍とはすごすぎる。これはイヤホンジャックを廃止したこともこの改良に寄与しているのだろうか。