上野の東京都美術館で「ポンピドゥー・センター傑作展」を見てきました。1977年にパリの中心部に開館したポンピドゥー・センターのコレクションを集めた展示会です。
1906年から1977年までのタイムラインにそって、絵画、彫刻、写真、映像やデザインなど、多彩なジャンルの作品を1年ごとに1作家の1作品を紹介するユニークな企画です。フランス20世紀美術を一望できるというわけです。
パブロ・ピカソの《ミューズ》とアンリ・マティスの《大きな赤い室内》を目当てに出かけてきましたが、他にもレオナール・フジタ(藤田嗣治)の自画像など日本向きの作品もあり楽しめました。
ちなみにポンピドゥー・センターの名称は、ジョルジュ・ポンピドゥー(1911 - 1974年)というフランスの政治家に由来しています。ド・ゴールの後継者として政権を担当しますが大統領在任中の1974年病死しています。ポンピドゥー・センターの設立に尽力しながらも、その完成を見ることはできませんでした。
ポンピドゥー・センターのコレクションの一端に触れたわけですが、やはりフランスの文化の蓄積はすごいと思わざるをえません。日本の文化行政ももう少しがんばってほしいものです。