六本木の国立新美術館で開催中の「ルノワール展」に行ってきました。有名画家の作品がちょっぴりという展示会も多いですが、今回は質量とも「ルノワール展」として満足しま
した。
目玉は《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(1876)でしょうが、個人的には《田舎のダンス》と《都会のダンス》が揃って見られたことが嬉しい。ほぼ等身大で描かれている作品です。
とくに《田舎のダンス》の女性がうれしそうにこちらを見ている表情がいいですね。モデルはのちにルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴです。
真飛聖による音声ガイドで、《都会のダンス》の女性のモデルのシュザンヌ・ヴァラドンに嫉妬して、リーヌ・シャリゴは《田舎のダンス》ではモデルにしていくれるようせがんだというエピソードが紹介されていました。微笑ましいです。
ちなみに、ルノワールには《ブージヴァルのダンス》という作品もあり、なんと日本に来ているとのこと。せひ3つの作品が揃っているところを見てみたかったです。
他にも《ピアノを弾く少女たち》も見たかった作品でした。また私はちょっと苦手ですが裸婦画も多数展示されています。
堂々たる「ルノワール展」として満足できると思います。会期はあとわずかですがオススメです。