Huluで配信されていたので、久しぶりにアニメ「ジパング」(全26話)を見ました。この作品は、かわぐちかいじ原作のコミックのアニメ化で、2004-2005年にTBSで放送されました。もう10年前になります。
ハワイに向かう海上自衛隊のイージス艦みらいが、ミッドウェー海戦直前の1942年の太平洋上に突然出現するというタイムスリップもの。イージス艦に搭載された現代兵器で第二次世界大戦当時の米軍と戦闘するシーンが見どころです。
劇中では、戦艦大和の主砲の砲弾を対空ミサイルで撃ち落としたり、米海軍の空母ワスプをトマホークで一撃で撃沈したり、現代兵器の威力をいかんなく発揮します。しかし圧倒的な戦力差にもかかわらず、米軍の攻撃により被害を受けるシーンは、「最後に決断するのは人間」ということを示していて唸らされます。
10年前のアニメとは思えないほど作画のレベルも高く、艦船などのメカの動きもなかなかのものです。とくに海面の描写が冴えています。いま見ても引きこまれます。
ただしアニメは、みらいが横須賀に帰港するあたりで打ち切られているのは残念。原作では、このあと日本人が原爆を開発して戦艦大和に搭載するなど大いに盛り上がりを見せるのですが、アニメでは中途半端な終わり方です。アニメ放映当時は、もちろん第2期があるだろうと思っていましたが幻に終わりました。
また今回の配信では「ジパング Broad Band Edition」というタイトルになっていて、権利上の都合なのかOP/EDの主題歌が別の音楽になっていました。とくにエンディング曲が変更されたことで各話の余韻がずいぶんと違うものになってしまい残念でした。アニソンは大事だなと再認識しました。