夏休みの期間を避けて見に行こうと思っていた「メカニックデザイナー 大河原邦男展」に行ってきました。2013年に神戸で展覧会「超・大河原邦男展」が開催されたのを聞いて、「なぜ東京でなくて神戸なんだよー」と思っていましが、ようやく上野にやっていました。
到着すると美術館の壁面に大河原デザインのメカのシルエットが迎えてくれます。キリンが大きさの対比のために描かれているのが上野らしいです。
▼美術館正面の壁面
▼キリンがいた!
この展示会は、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」「機動戦士ガンダム」「装甲騎兵ボトムズ」「蒼き流星SPTレイズナー」などのアニメに登場するロボットのデザインを手がけたメカニックデザイナー・大河原邦男さんの個展です。簡単に言えば「神」です。
カラーイラストやアニメの設定資料を中心に大河原の40余年に渡る全仕事を振り返りる企画です。年代別に4つのパートに分かれていますが、やはり思い入れのあるのは第2章「リアルロボット大フィーバー」。とくに次のアニメには大きな影響を受けました。あらためていまイラストを見てもしびれます。
- 「機動戦士ガンダム」(1979年)
- 「太陽の牙ダグラム」(1981年)
- 「装甲騎兵ボトムズ」(1983年)
- 「蒼き流星SPTレイズナー」(1985年)
今回は音声ガイドを利用してみました。大河原メカと関わりに深いアニメに声優として出演している保志総一朗さんと小松未可子さんが会場を案内してくれます。さらに大河原邦男さん本人も音声ガイドにコメントを寄せていて、普段の美術展ではなかなかないことなので新鮮でした。アーティストが外国人だったりとっくに亡くなったりしていることが多いですからね。
惜しむらくはアニメのメカを紹介するときに、そのアニメの主題歌をBGMにしなかったこと。権利的に難しいのかもしれませんが、是非がんばってほしかった。
そして順路の最後には大河原邦男メカがずらりと並んだ撮影可能な屏風のようなオブジェがありました。これだけでキャリアの長さがわかり圧巻です。
▼撮影可能な屏風
展覧会を見たあと「装甲騎兵ボトムズ」を無性に見たくなりました。Huluで配信されないかしらん。