NHK総合で放送された「ガンダム誕生秘話」を録画でみた。1979年に初回放送されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム」(「ファーストガンダム」とも呼ばれる)が、いかに生まれたかをテーマに、当時の現場を支えた関係者の証言で描くドキュメンタリー。
「ガンダム誕生秘話」あさって28日(木)放送です。
— NHKアニメ (@nhk_animeworld) 2019年3月26日
[総合]3月28日(木)午後11:55~0:45
◆出演
富野由悠季
安彦良和
大河原邦男
板野一郎
古谷徹 (アムロ役)
池田秀一(シャア役)
潘恵子 (ララァ役)
ほか(敬称略) pic.twitter.com/NBkUyYorvW
すでに放送から40年を経ている作品なので、関係者のなかには鬼籍に入った人も少なくない。いまの時期、富野由悠季、安彦良和、大河原邦男、板野一郎らの証言が映像が残って本当によかった。
記念碑的作品なので、途中で打ち切りになったことや、総作画監督の安彦が終盤病気で倒れたことは、すでに知っていたが、やはり本人たちが直接語っているのは貴重に思えた。
番組を見て心に残ったのは次の二点。
第1は、打ち切りが決まり疲弊しきっていたアニメ制作現場が大喜びしたこと。板野が嬉々ととして当時の思い出を語っていたのが面白かった。
第2は、テレビアニメの作成当初から映画化を視野にいれていたこと。テレビアニメは打ち切られたが、松竹から映画化の声がかかり、結局3本の映画になった。テレビアニメの余計な部分を取り除いて編集すると映画になるように、あらかじめ構想していたのはすごい。富野監督恐るべし。
この番組は今月から放送される「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のプロモーションだろうが、個人的は30分のアニメ枠に再編集して、公共放送であるNHKが放送するのはどうかと思うが、このようなドキュメンタリーが作られたことは素直に喜びたい。