毎年恒例のタイム誌の企画 The World’s 100 Most Influential People(世界で最も影響力のある100人)で、100人のなかに2人日本人が選ばれていました。
ひとりは、"ICONS"のカテゴリーで選出されていた作家の村上春樹さん。海外にも多くの読者を持ち、ノーベル文学賞受賞の有力候補とされているので、彼ならば誰しも納得というところでしょうか。
そしてもうひとりは、"ARTISTS"のカテゴリーで選ばれた近藤麻理恵さんでした。片づけコンサルタントとして活躍していて、著書の『人生がときめく片づけの魔法』などはベストセラーでなりました。私も何冊が読みました。
彼女の著書を読んだときの読書メモを見返してみると、具体的な片付けのやり方の他に次のような言葉がありました。
- ときめかないモノは、捨てる
- 「掃除」と「片付け」はまったくの別モノ
- モノを捨てるだけでは人生はけっしてときめかない
ただの「整理術」についてのノウハウ本にとどまらずに、確固たる思想が感じられる内容で感銘を覚えた記憶があります。これが英訳されて海外にもファンがいて、タイム誌にまで取り上げられるとは驚きです。それにしても上り詰めたなぁ。
さて整理術には地域によってどのくらい普遍性があるのでしょうか。国柄によって違いはあるのでしょうか。そういうことを考えるとなかなか興味深いです。
ちなみに、この100人のなかに日本の政治家や財界人はいないようです。ここにも日本の凋落ぶりが見て取れます。
今日はこれくらいにしておきましょう。ごきげんよう。