以前、「図書館がセルフレジ化していた!」という記事で図書館の新しい貸出システムを紹介した。これは予約図書を専用書架から自分で探して自動貸出機で貸出処理をするいうしくみである。最近、このシステムを導入した図書館に予約した資料を受け取りに行くと、これが見事に破綻していた。
いつものように図書利用カードをリーダーの読み込ませて受取可能な資料のリストを印刷しようとしたら、画面に「カウンターで借りてください」と表示された。「えっ、自分で探すんじゃない?」と思ってカウンターに行くと、少し離れた場所に案内された。そこには臨時で設置された書架があり、職員がそのなかから資料を探して持ってきてくれ、その後、自分で自動貸出機で処理をした。
どうも受取可能な資料を収めて利用者が自分で探す専用書架の容量が足らずに、あふれたらしい。専用書架のエリアは別にRFIDでガードされているので簡単には増やせないのだろう。今回は定期的な実施される特別整理のあとで、受取可能の資料が一時的に増加したのが原因のようだ。
しかし普段から専用書架が足らないことは散見された。受取可能リストを印刷すると、一部は専用書架にあるが、一部はカウンターにあるということがたまにある。これは借りるのに二度手間になるので利用者としてはイラッとする。専用書架が足らなくなるのは仕方ないにしても、せめて専用書架かカウンターのどちらかにあつめてほしいものだ。
まだ課題のある「図書館のセルフレジ化」だが、今後、どのように改善していくのか注目したい。
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