退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

図書館がセルフレジ化していた!

図書館のシステム更新のため3週間あまり休館していた中央区立図書館が、年明けから再開されたので予約した図書を受け取りに行ってきた。

着いてびっくり「あ、貸出しカウンターがない!」。RFIDタグを活用したシステムを導入して、自動貸出機で貸出処理を行うようになったためだ。自動貸出機は他の図書館でも見かけるが予約図書を借りるときも自動貸出機を使うのは初めてだった。

これまではカウンターで図書館カードを提示して図書館員が予約図書のうち受取可能になった図書を閉架書庫から探してきて貸し出してくれた。

一方、新しいシステムでは受取可能の図書を置いてある書庫が開架式になっていて、利用者がその書庫から自分が借りる図書を探して自動貸出機を使って借り出すしくみだ。また予約図書を他の人が勝手に借りていかないように、その受取可能図書の書架のあるエリアは別にRFIDでガードされている。

利用者から見た利用の手順は次のとおりだ。

  1. 図書館カードをリーダに読み込ませ、予約図書のうち受取可能になった図書のリストを印刷する。
  2. リストには書架の位置を示す番号が印字されているので、その番号をもとに書架から自分が借りる図書を探す。
  3. エリア内に設置されている自動貸出機で貸出処理をする。
  4. 終了

まあこれだけである。順調に動いていれば何の問題もないし、省力化もできるのだろうが味気ない。ルフレジのようだ

また高齢者が順応できるかも心配である。実際、現場でもお年寄りが手間取っていて図書館員がサポートしていた。後ろには長蛇の列……。申し訳そうにしていたお年寄りは「いままでの方がよかったなあ」とつぶやいていたのが印象的。利用者に定着するのには時間がかかりそうである。