先日、岡崎市立中央図書館の検索システムが過負荷でダウンし、クロールしていた図書館利用者が業務妨害容疑で逮捕された事件があった(後に起訴猶予処分になっている)。
15日付けの朝日新聞の記事によると、この件により岡崎市が図書館システムの契約を解除してシステム業者の三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)に費用負担を求めているらしい。
市側の主張は次のとおり。
- すべての契約を解除して新システムの選定を始める
- 新システム導入までは現行システムを使うが利用料金は払わない
- 損害賠償として契約解除にともなう違約金の負担をMDISに求める
たいへん強気なのだが、MDISはどう対応するのだろうか。また市側には自前にITの専門家もしくはアドバイスをもらえるチャネルがなかったのかという疑問もある。
ちなみに、ちょうどこの記事を読む前に、『日経コンピュータ』(2010 8/4)の連載「動かないコンピュータ」で本システムのシステムダウンの件をとりあげていたのを読んだばかりだが、この顛末がどうなるのか追加取材してほしいものだ。