- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2003/12/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以前読んだ橘玲『貧乏はお金持ち』で紹介されていた「脱税できるかな」をチェック。「誰が払うかそんな金!」と叫びながら税務署員と交渉して、課税額がどんどん下がるとこが面白い。「ぶっちぇけた話、いくらなら払うおつもりなのですか」と、税務署員が納税者(筆者)に呆れ顔で訊く場面にリアリティを感じた。さすがに税金篇は写真がない…。
やり過ぎると“逮捕”されるのだろうが、節税は事業主の特権なのだろう。所得を完全に捕捉されていて税金を天引きされているサラリーマンがバカみたい。まあ、その代わりに事業に失敗したり仕事がなくなったりして、飢える自由もあるわけだが。
その他にも「ホステスできるかな」でキャバレーのホステスに挑戦する企画がすごい。こっちは写真付き。いつのまにか店でトップになってしまう。サイバラ先生はダテじゃない。
あと埋め草として「夕刊配達兄妹」という、ほのぼの系の短編も収録さている。「できるかな」の無頼系とほのぼの系の両方を書き分ける守備範囲の広さに筆者の偉大さを感じる。