退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『クレイマー、クレイマー』(1979)

なぜか無性に見たくなって「クレイマー、クレイマー」(1979年、ロバート・ベントン)をDVD鑑賞する。

決して大作ではないが好きな映画。こういう映画に弱いです。原題は“Kramer vs. Kramer”なので法廷をイメージしているのだろうか。

昔、観たときにも感じたことだが、母親(メリル・ストリープ)が子どもを置き去りにして家出するのは許されるのだろうか。挙句に子どもを返せとか身勝手にもほどがある。いつもそこが引っかかる。

映画本編も懐かしく観たが、DVDに収録されていた特典映像のメイキング・ドキュメンタリーがおもしろかった。ダスティン・ホフマンが、本作のオファーがあったときプレイベートでも離婚問題を抱えていたことや、映画にふんだんに即興が織り込まれていることがわかる。

映画製作から20年ぐらいは経っていると思われるが、ダスティン・ホフマンメリル・ストリープなどの関係者が当時を振り返ってインタビューを受けている。これを見ると、男性は歳を重ねて深みがでるが、女性は勝負は早いなとあらためて感じた。