- 作者: 勝間和代,香山リカ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: 単行本
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勝間和代と香山リカの対談本。香山リカ『しがみつかない生き方』を読んだ時、「〈勝間和代〉を目指さない」という章があったので、この企画ありそうだなと思っていたら案の定…。わかりやすい直球の企画といえる。
正直言って双方とも遠慮がちで議論が噛みあってなく、対談としてはあまり面白くない。勝手に言いたいことを言っているだけで、永遠に分かりあえそうないところがかえって味かもしれない。香山のあとがきで、勝間宛に「どうぞお元気で」と結んでいるところが何をかいわんや。
アマゾンのレビューを読んでいたら、「何度も本を床に叩きつけたくなる衝動を抑えて、なんとか最後まで読み切りました」という人がいて、ちょっと笑ったが気持ちはわかるような気がする。
どちらも「できる女」「できない女」というキャラクターを売りにしていることを差し引いても、読んでいて首をかしげたくなることが多い。まあ「できない女」と言っても、東大理三を受験(落ちたらしいけど)して、医師になって、何冊もの単著があることを考えると、どちらも努力しているの明らかで、「なんだかなあ」という気分にはなる。
ちょうど、この本を読んでいたところ、「勝間vs.ひろゆき」のテレビでの対談が話題になったが、この本よりよっぽど面白かった。本書の対談も映像で見てみたいものだ。
ちなみにすごい表紙だと思ったら、ふたりが向き合う写真は帯だった。ここまでやるなら、アイドル本みたいに写真満載にしてほしかった。