早稲田松竹で「マディソン郡の橋」(1995年、クリント・イーストウッド)を観る。「グラン・トリノ」との二本立てだったが、それに比べるとさすがにイーストウッドが若い。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
メリル・ストリープとクリント・イーストウッドとの演技対決は実に見どころがあるが、やはり彼女のための映画といいてよい。映画としても、雨の場面、ラジオの使い方、ラストのウィンカーなど細かい演出は見るべきものがあり、入念に造りこんであるので安心して見ることができる。
ただ中年女性の不貞なんかは見たくもないよ、というのが正直なところ。退屈な日常に飽きて、実直な夫を裏切り不貞したところまではともかく、結局駆け落ちもせずにそのまま家庭に留まるのは、あまりにも都合が良すぎるだろう。まったく共感できない。まあ男から見れば、「都合のいい女」ということも言えるが――。
公開当時、本作はかなりのヒットを記録して、自分をメリル・ストリープに重ねた中年女性が大挙して劇場に詰めかけたらしい。この映画でうっとりするような齢の取り方はしたくないね。