先週、新文芸坐で「ナチス映画暴走最前線」というオールナイト上映を見た。上映作品は次の4本。
- 武器人間 (2013年、リチャード・ラーフォースト)
- ヒトラー最終兵器 (2013年、キアラン・パーカー)
- アイアン・スカイ〈ディレクターズ・カット〉(2012年、ティモ・ヴオレンソラ)
- ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース (2012年、ジョセフ・J・ローソン)
いずれもナチスを題材にしたB級映画。ホラー、アクション、SFなどなんでもありの4本。公開当時に観た『アイアン・スカイ』以外は初見だった。
『アイアン・スカイ』はナチスの残党が月の裏側に隠れていていて地球侵略を企むストーリーだが、『ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース』は地中に潜んでいてヒトラーも形を変えて生きていたという映画だった。前者のパクリだろうか。
このなかでは『アイアン・スカイ』がダントツに面白い。B級とはいうものの、宇宙空間の戦闘シーンのVFXは無駄に金がかかっていて見ごたえがあるし、アメリカ大統領がサラ・ペイリンそっくりだったり、社会風刺も効いている。人種差別を前面に出せるのはナチス映画だから許されることだろう。
さて4本のナチス映画を見て思ったのは、最低でもナチスはドイツ語で会話しないとダメだということ。ハリウッド映画では字幕を避けるため、ドイツ将校がいきなり英語で話し出すことが多いが、これはいただけない。ドイツ語でないと出ない味がある。その点でも『アイアン・スカイ』はまっとうな映画と言える。
余談だが、『アイアン・スカイ〈ディレクターズ・カット』のDVDジャケットは何の映画か分かりにくい。以前のほうが分かりやすかったのに……。
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