森川弘子『年収150万円一家』

年収150万円一家

ラジオで紹介されていたので読んでみました。コミックエッセイです。

書名から悲壮感漂う「ケチケチ大作戦」を想像しますが、それだけではありません。たとえ低所得であっても、家族３人が心にはゆとりのある豊かな生活をおくっていて楽しんでいる様子が伝わってくる本です。

節約ネタを取り扱っている本は、世間にたくさんありますが、そうした節約術よりも家族３人の生活ぶりを垣間見て、ほっこりするのがいいと思います。父母をそれぞれ「とー」「かー」と呼ぶお子さんががかわいいです。

いちばんツボだったのは、嵐の中に銀杏を拾いにいくシーンですね。すごいです。

先日読んだリンボウ先生の本によれば、この本にあるような節約術はムダであり本業で稼げ、ということになるのでしょうが、このあたりは各人の人生観によるのでしょう。でも家族全員が健康で毎日笑って暮らしていければ、それに過ぎるものはないのでしょう。

なかなかこの本をそのまま実践できないできませんが、楽しく生きるヒントがかくれているような気はします。元気をもらえる本です。