美崎栄一郎『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか 』

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)

書名から、いろいろな人のノートの使い方を紹介すると思ったが、著者自身のノートを紹介していてびっくり。「結果を出す人」というのは自分のことだったのか…。なんという自信家。さすがにスーパーサラリーマンは一味ちがう。

メモノート、母艦ノート、スケジュールノートを組み合わせた「3冊ノート術」は、私も以前同じような体制だったので、なるほどと思いながら読んだ。でも今は、仕事内容も変わったので、いまは母艦ノードはEvernoteに、スケジュールノートはGoogle Calendarとスケジュールデータを同期しているノキアの携帯を使っている。

人と頻繁にあってスケジュール調整したり、外出が多い場合は紙のノートが有効だというのには同意するし、本書には紙のノートを使ううえでのアイディアが満載なので、そのうちのいくつかは取り込めるかもしれない。

まあ結局、人それぞれ仕事が違うのだから、本をそのまま実践できるはずもなく、各人が最適なノート術を模索すればいいのだろう。本からいくつかのヒントが得られれば読んだ価値があったと思うぐらいが、ちょうどよい読み方だと思う。

最後にある文房具をまとめた章は、文房具好きとしてはおもしろかった。それにしても、メモノートで紹介されている「デミクーパー」(コクヨ)は見当たらない。本当にサークルKにしかないのだろうか。気になる。

だた、この本には書名にある「ノートに何を書いているのか」には触れられていません。ノートの使い方だけでなく、書いている内容について言及がなければ誇大タイトルと言われて仕方ない、というのが読後にまず思ったことだ。