先日、銀座シネパトスで映画「好色元禄(秘)物語 」(1975年、関本郁夫)を観る。「ひし美ゆり子」特集上映のなかの一本。
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前回観た「妹」は、肝心のひし美ゆり子の出番が少なかったが、この作品では主役を演じていてさすがに出番が多い。
舞台は元禄時代の京都。肉体を武器に成上がりを図る奔放な姉(ひし美ゆり子)と、亭主を殺してしまい、その供養に「千人斬り」を目指す貞淑な妹(橘麻紀)の強烈な生き様を描く古典文芸ポルノ。
主演のひし美ゆり子は、裸体の出し惜しみをしない点は評価できる。予想以上に観客が多かったことに、永遠のマドンナ・ひし美ゆり子の(ヌードに対する)人気の高さが窺える。
映画の質を論じるような映画ではないのかもしれないが、映像的には見るべきものもある。やはり関本郁夫監督は女性を撮るとうまい。例えば、冒頭の竹林をヌードで走り抜けるシーンは印象的。
あと本筋とまったく関係ない笑福亭鶴光のコントシーンは不要であろう。