- 作者: 富田一彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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筆者も書いているように7日間で英語ができるようになるはずもないが、この本は分量が少なく、日数が区切られているので気軽に読むことができ、一点のあいまいさも残さない精緻な構文分析、論理展開の講義の一端がうかがえる。
多読で英語が読めるようになるという人もいるが、こうした分析的に精読して、和訳してみるアプローチが、学術書などのインテリが書いた難解な英文を読むには必要なのだと感じる。
ただ、やはりカリスマ先生の真髄は講義にあるはずだ。受験生ではなく一般の人を対象にした講義のコンテンツは、教科によっては商売になるかもしれない。有料の動画配信などに商機はないだろうか。
やや余談だが、語源(etymology)のセクションで、testify(宣言する・証言する)という語は、古代ローマでは男性が重要な場面で証言したり誓を立てたりするとき、自分のtesticlesを握ってするという習慣に語源がある、というのは知らなかった。おもしろい。