新宿ピカデリーで「3時10分、決断のとき」(2007年、ジェームズ・マンゴールド)を観る。昔の西部劇のリメイクだ。西部劇はあまり見ないが知人に薦められたので立ち寄ってみる。ちなみに原題は、“3:10 to Yuma” だ。
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2009/11/20
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凶悪な強盗団の首領ラッセル・クロウが捕まり、度々被害に遭っていた鉄道会社は見せしめため公開処刑にしようとユマまで護送することにする。借金返済と牧場経営に行き詰ったクリスチャン・ベールは、報償を得るため護送隊に志願して3:10発の列車に首領を乗せるため駅を目指す。一方、首領の側近ベン・フォスターは、首領を奪い返すべく護送隊を執拗に付けねらう、という設定だ。
当初は、ベタなオールド・ウェスタンを現代に蘇らせてどうなのかという不安があったが、鑑賞後は下手な小細工をしない迷いがない演出が奏功しているといってよい。ラッセル・クロウとクリスチャン・ベールとの間で護送中に、情というのか友情らしきものが芽生えるあたりの流れがすばらしい。
終盤の銃撃戦は迫力満点で見ごたえがあるし、クライマックスの首領の衝撃的な行動は必見の価値がある。それにしても、首領を助け出そうした一団の立場はどうなるのか、また首領としての責任はどうなのかという思いは残る。