飯田橋ギンレイホールで、「大阪ハムレット」(2008年, 光石富士朗)を見る。
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2009/07/24
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家族愛を高らかに謳歌した人情喜劇。「大阪の下町」というのは、こうしたものかと軽く驚く。まあ多分にデフォルメされているのだろうけどが、現在において、こうしたベタな人情噺が通用するのは、「大阪の下町」だけかもしれない。
複雑な家族関係を「ハムレット」に喩えるのは面白いが、おそらく原作がいいのだろう。ただオフィーリアが誰なのかという思いは最後まであった。加藤夏希というわけでもないだろう。
母親が松坂慶子なのは、作品として致命的なミスキャストではないか。もっと大阪のオカンに相応しい役者を配して、岸部一徳との掛け合いを見せてほしかった。それを補うとまではいかないが、三兄弟は個性豊かですばらしい。とくに女物の浴衣を着た末弟の大塚智哉が可愛いのは特筆できる。
教育実習生で加藤夏希が出ていた。ずっとCS放送の「スカ☆パラ」を見ていると、脳内でバラエティのイメージが強くなり、映画出演に違和感がある。まあ、かわいいから許すが…。カラオカのシーンで歌っていないのは、やはり歌唱力に問題ありということかな。大阪弁もぎこちない。まあ、かわいいから許すが…。