キネマ旬報(2008年12月上旬号)で、最近リメークされた「私は貝になりたい」(2008年、福澤克雄)が特集されていた。そのなかでリメーク版の脚本を担当した橋本忍のインタビュー記事が載っている。
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- 発売日: 2008/11/20
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橋本は、1958年にテレビ版「私は貝になりたい」の脚本を書き、1959年の映画版では監督も務めている。いずれも、フランキー堺が主演している。今回リメークのために、その脚本を90歳にして自身で書き直したと聞いたときは驚いた。
今回の特集に、福澤監督が映画化の承諾を得に橋本に会いにいく件がある。結局「僕が1年かけて、きちんと書き直す」と言われるのだが、かなり驚いただろうと想像する。
今回、書き加えたものとして、”海”と、妻と矢野中将の”悲劇性”を揚げている。橋本が、撮影や編集に、なかりコミットしている様子がうかがえる。知人のなかでも観た人の評判がいいので、ぜひはやく劇場で見てみたい。
インタビューでは他の作品の思い出も語っていて興味深い。ついでに「幻の湖」についても語ってほしかった。