再開発のため12月末で閉館するコマ東宝で、「踊る大捜査線 THE MOVIE」(1998年、本広克行)を観てきた。特別興業で500円也。
先日、閉館した新宿プラザ劇場にくらべると思い入れは少ないが、昭和31年にオープンした古い映画館なので何度か足を運んだことはある。ひさしぶりに入ったが、シートや内装はさすが古い。改装されなかったのか。天井や外の看板の蛍光灯がチラついていたのが哀愁を誘う。
むしろ同時に閉館するシアターアプルに思い出が多い。そしてコマ劇場のほうは一度も行く機会がなかった。
さて、上映された「踊る大捜査線」だが、興業的に成功したのでさよなら企画で上映されることになったのだろうが、映画としては凡作だろう。テレビのノリで映画を作ってもムリということを示す好例ではないか。公開当時「天国と地獄」のオマージュ(?)を観たとき、「セリフで説明するなよ。ひどいな」と思ったが、今回も変わらない。それでも、観客の支持が得られたのだから、こうした映画もありなのだろう。
ただ当時の雰囲気に懐かしさを感じることはできた。そういえば今年、お台場に行ったとき湾岸署が本当にできていたので驚いたことを思い出した。映画公開からもう10年か…。これから歌舞伎町界隈も変化のときだ。
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