退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

益田ミリ『結婚しなくていいですか。』

図書館で予約してあった本が届いたので読んでみた。予約が多かったので順番が回ってくるまでずいぶん時間がかかったので、どんなきっかけで読む気になったのか、すっかり失念していた。

この本は、30代後半の独身女性のモノローグで綴るコミックエッセイで、シンプルなタッチの絵で落ち着いて読める。このコミックが、女性の当該世代の女性の心情がどれだけ表現しているかは分からないが、登場人物の生きかたは受動的すぎないかというのが第一印象である。もっと積極的に行動してみてはどうかと思わないでもない。それに、あまり悩まないほうがいいのではないかとも思うが…。

気になったのでは、すーちゃんの友人のさわ子さんと酒屋の若旦那とのエピソードである。二人は見合いで知り合い、結婚に向かって付き合うが、ある日、若旦那がさわ子に「子どもを産めるという診断書」を求める。さわ子さんは、その要求で急に醒めたのか付き合いを止めてしまう。やっぱり「診断書」はタブーなのかなぁ。うーむ。

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日