退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『交渉人』(1998)

サミュエル・L・ジャクソンケビン・スペイシーの二人の交渉人の息詰まる駆け引きが楽しめるサスペンス映画。途中までは、銃の乱射するシーンも少なく、緊張感のある上質なサスペンス・ドラマだったが、終盤からドンパチ・アクションになったのはやや残念。

公開当時、「交渉人はIQが高い」とかいう宣伝文句があったように記憶しているが、どうみてもこの二人はそうは見えない。そもそも状況がどんどん変化して、まともに交渉してないように見える。

ま、娯楽作品としては十分楽しめたけど、自分の主義主張を通すためには、何をしてもいいのかという疑問は残る。これではテロとなんら変わらないのではないか。この作品が公開されたのは1998年なので、アメリカ同時多発テロ事件が起こる前なのだが、現在ならば、どう評価されるのだろうか。

交渉人 特別版 [DVD]

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