TOKYO MXで放送されてきた特撮テレビドラマ「仮面ライダーストロンガー」(全39話)を最終回を迎えた。「仮面ライダーシリーズ」 第5作。1975年にTBS系列で放送された。主演は荒木茂。
最終回は「仮面ライダーストロンガー」のラストというだけでなく、第1期昭和仮面ライダーシリーズ最終作のラストとして、これまでのライダー7人が大集合して有終の美を飾った。中の人たちも全員集合しているのはすごい。
サブタイトルは「さようなら!栄光の7人ライダー!」である。最終盤もストロンガーの楽曲ではなく、過去作の楽曲が使われていて、これではストロンガーの立場ないなぁと思ったものだ。
そして私が思う、「仮面ライダーストロンガー」の最大の特徴は、電波人間タックル(演:岡田京子)の存在である。テントウボシをモチーフとした改造人間。ストロンガーとともに戦い、オートバイに乗るという斬新な設定だった。
EDが、水木一郎と堀江美都子のデュエット曲「きょうもたたかうストロンガー」だったのも、ストロンガーとタックルのペアを反映してのことだろう。名曲だった。
しかし、そのタックルは第30話「さようならタックル!最後の活躍!!」であえなく退場。ヅカ的には「添え遂げ退団」してほしかったが、そのころには「仮面ライダーシリーズ」の打ち切りが決まっていて、ライダーが大集合して最後を飾るということが決まっていたと想像する。その流れのなかではタックルの居場所がなかったのだろう。ちょっと惜しい。さりげなくEDも変更されている。
また、「おやじさん」として知られる立花藤兵衛役の小林昭二は、本作をもって藤兵衛を卒業している。仮面ライダーシリーズの影の立役者として特撮ファンの記憶に残ることだろう。
というわけで華々しく終わった「仮面ライダーストロンガー」だが、TOKYO MXでは次週からさっそく「仮面ライダー (スカイライダー)」(主演:村上弘明)が始まっている。「なんだかな~」と思うが、実際はストロンガー終了から4年半のときを経ての仮面ライダー復活だった。4年半が長いのか短いのかわからないが、TOKYO MXでの仮面ライダーシリーズの放送は続くのだった。