退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

BSフジが「電脳コイル」一挙放送が放送不手際により1話から再放送になる

アニメ『電脳コイル』(全26話)は、2007年にNHK教育テレビで放送されたSFアニメ。磯光雄が原作・脚本・監督を手掛けて作品は高い評価を得た。いま話題の「メタバース」を先取りしていた感のある独特の世界観が魅力的。

その磯光雄監督の新作アニメ『地球外少年少女』のプロモーションなのか、アニメ『電脳コイル』がBSフジで一挙放送されることになった。

先週土曜日深夜、第1話から第6話までが放送された。ちょっと見てみたら画面が歪んでいておかしいことにすぐに気づいた。単純にアスペクト比を間違ったというわけでもなく、映像は不思議な歪み方だった。

エンディングで犬(デンスケ)が横方向に歩いていく様子を俯瞰で捉える映像がある。そのときのマンホールの歪み方を見ると面白い。真円のあるはずのマンホールが画面の中心近くになると横方向にグニャと縮むのだ。

さすがにコレはおかしいと、ネットでも軽く炎上した。そして翌日の第7話からの放送では、しれっと直っていた。とくにテロップも出なかったので頬かむりを決め込むつもりかなと思った。

週明けになり問題の大きさに気づいたのか、結局1話から再放送されることが発表された。

ちょうど地上波テレビ放送のフォーマットが変わるタイミングだったので、いろいろと技術的に配慮すべきことがあったのだと想像する。しかし、こういうのはちゃんとやってもらわないとクリエーターたちにも失礼だし、作品へのリスペクトの問題でもある。

メガネの子供たち