27日にフジテレビ系で放送されたドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』を見た。昨年3月死去したコメディアン・志村けんさんの半生を描く。主演は山田裕貴。
志村けん(山田裕貴)がいかりや長介(遠藤憲一)の自宅を訪ねて弟子入りし、人気グループ、ザ・ドリフターズの付き人となる。やがて荒井注(金田明夫)の代わりにメンバーの一員となり、挫折と苦悩を経て、コメディアンとして大成するまでを描く。
大きな流れは人情ドラマだが、秀逸なのは数々のコントの再現性の高さ。これがわかるのはオリジナルを知っている世代だけかもしれないが、とにかくすごい。
メンバーが似ているはある意味当然かもしれないが、周りの人たちもちゃんと再現されているのがよい。例えば「健康牛乳」のコントで、となりのアシスタントの女性が吹き出しそうにするあたり。これが演技なのかどいうかわからないが上手く再現されている。
銭湯のコントでは、遠藤憲一が体当たりの演技を披露している。他のメンバーからひどい扱いを受けて、最後に「ダメだこりゃ」と一言いうコントだが、エンケンのようなベテラン俳優がよくやるなあと感心する。
ラストは、フジテレビ系『ドリフ大爆笑』のエンディングで使われた「さよならするのはつらいけど」が流れた。「また来週〜」というわけにはいかないだろうが、新ネタのコントを加えてもう一度見てみたいドラマだった。
いろいろな面で画期的なドラマでいろいろ受賞するだろうが、民放ドラマの欠点もよくわかる構成だった。頻繁にCMが入るし、何度も同じシーンを見せられてウンザリする。再編集して「ディレクターズカット」をつくってほしい。
しばらく見逃し配信で見れるので、年末年始に是非!