18日深夜に開催されたAppleイベントでAirPods(第3世代)が発表された。いちばん期待していたガジェットである。第2世代がリリースされたのは、2019年3月であるから、およそ2年半ぶりのモデルチェンジである。価格は2万3800円(税込み)。
先代モデルと同様にカナル型でなはくインイヤー型。当然、アクティブ・ノイズキャンセリング機能はなし。
遮音性が低く周囲の音が聞こえる反面、聞き疲れしにくい開放型のイヤホンである。世の中にはカナル型が苦手という人が一定数いる。かくいう私もまったくダメというわけではないが、どちらかというと苦手。そうした人たちにとって、インイヤーイヤホンの決定版になりそうなモデルである。
外観を見ると、先代モデルよりもうどん(ステム)の部分が短くなっているのが目立つ。それに伴いケースも横長になっている。
目玉の機能は、空間オーディオ、ダイナミックヘッドトラッキングであるが、このイヤホンでガチでコンテンツを視聴する機会はあまりないと思うので、あまり惹かれない。それでも「アダプティブイコライゼーション(Adaptive EQ)」という、ユーザーそれぞれの耳に合ったサウンドを出力する機能には興味がある。
さらに先代モデルと同様に、AirPodsは他のAppleデバイスとの親和性の高さがウリである。複数のデバイスを切り替えながら使うことが多いのでこれは魅力的に思える。
ただし、価格はちょっと高め。イベントのプレゼンテーションでは、アメリカでは179ドルという値付けが発表されて期待したが、日本ではなんと2万3800円(税込み)。最近は円安傾向とはいえ、割高感を感じた。
もちろんこのAirPodsならではという魅力は感じるが、値札を見るとちょっと躊躇してしまう。さてどうしたものだろうか。悩む。