最近、キムタクこと木村拓哉の新作映画の公開を控え、過去の出演作が大盤振る舞いされている。今回はGYAO!で配信されていた、テレビドラマ「協奏曲」を見てみた。1996年にTBS系で放送された 田村正和、木村拓哉、宮沢りえという豪華キャストが共演したドラマ。脚本は池端俊策。
著名だがすでにピークを過ぎた建築家・海老沢(田村正和)と、建築家を夢見て海老沢の下で働くようになり、次第に頭角を現す若者・翔(木村拓哉)。そしてこの二人の間で揺れ動く、美しい女・花(宮沢りえ)の3人の運命が絡みあって協奏曲を奏でていく……。
冒頭、同棲中の木村と宮沢の元に、文字通り海から登場する田村が印象的。映像的にはインパクトがあるが、「おいおい」とツッコミたくなる。まあツカミはOKというところか。
その後、いつのまにか宮沢は田村と結婚する。愛には歳の差なんてとも言うが、いくらなんでも歳が離れていないか。それこそ田村だからこそ成立する設定だろう(汗)。フツーだったらエロオヤジになっちゃうよ。男性目線では、小娘にお熱なのもわからん。世代の違う二人の男に愛されるほどかなぁと思うのだった。
一方の木村はパトロン(佐藤慶)の娘(木村佳乃)と婚約するが、パトロンとの確執もあり婚約は破棄される。個人的には木村佳乃のほうがいいじゃんと思ってしまった。出演者はみんな若いのだが、この木村佳乃がとくに若い感じたのにも注目したい。
結局、この三角関係はどこに行き着くのかと最後までみていてが、ついに決着がつかずにあいまいのままドラマはおわる。紆余曲折を経た末に3人がたどり着いた関係がちょっといい。明確な結末はないのだが、ぼんやりした終わり方がいい余韻になっている。なかなかいいエンディングである。