1984年にフジテレビで連続ドラマ(全6回)として放送された、テレビ時代劇「乾いて候」を偶然みた。原作は小池一夫の時代小説、劇画。主演は田村正和。この前にも単発ドラマが制作されている。
主人公・腕下主丞(かいなげ・もんど、演:田村正和)は八代将軍・徳川吉宗(田村高廣)のお毒味役であるが、実は吉宗の落し胤であった。そして主丞は凄腕の剣士であり、吉宗のために敵対する勢力を一掃する裏の役割も果たしていた……。
田村正和主演の傑作時代劇ドラマ『乾いて候』が9月14日(月)より東映チャンネルにて放送スタート!
小島剛夕による劇画はこんな画風である。田村正和は華奢でおよそ剣豪には見えないが、原作の主人公の雰囲気とよく合っていて、田村正和の当たり役のひとつとされている。
この頃のテレビ時代劇は、いまのようなコンプライアンスによる縛りもなくお色気シーンがあった。第1回では風祭ゆきがお色気要員として出演していてうれしい。が、あっと言う間にログアウトして残念。
主人公・主丞の裃の紋がキスマークなのは、「漫画かよ」とツッコミたくなるが、劇画ベースなのでこれはこれでアリだろう。また出演者には、主演の田村正和のほか、吉宗役に田村高廣、大岡越前役に田村亮が配されていて、田村三兄弟が揃い踏みというちょっと面白い配役になっている。
まあ殺陣はちょっと物足りない気もするが、田村正和のよさが存分に出ていてなかなか楽しめる時代劇に仕上がっている。オススメです。