退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

特別定額給付金ラプソディー(もはやマンガ)

みなさんは10万円の特別定額給付金の申請は済ませましたか? わたしは今週郵送で申請しましたが、特別定額給付金についてはマンガかと思うような事態が続出しています。

郵送での申請の場合

世帯主に区役所から申請用紙が届くので、この申請書に記入して返送します。この申請書にはあらかじめ世帯全員の指名が予め印刷してあります。そのまま必要事項を記入するだけです。ただし本人確認と口座情報を示す書類の写しを添付する必要がありました。

この令和の時代に、書類のコピーを撮って、ハサミでカットして用紙に糊付けしなければならないのは随分と遅れているなと思いましたが、まあ仕方ありません。所要時間10分ぐらいでした。申請後、2週間程度で給付金が振り込まれるとのこと。おそらく郵送申請が正解です。

オンライン申請の場合

私は試していませんでしたが、今回マイナンバーカードを使ったオンライン申請も受け付けています。たしかに申請自体は楽なのですが、区役所での事務処理は大変のようです。とくに申請内容に不備があった場合のリカバリが難しい。

マイナンバーは個人に付与されるものであり個人ベースのシステムです。一方、今回の給付は世帯単位なので、各地方自治体が管理している住民基本台帳の情報が必要となります。しかしマイナンバーの情報と、住民基本台帳の情報とが電子的に紐付いていないので、申請受付後の事務処理が手作業になりたいへんなことになってます。

申請受付後の事務処理の実態

ネットを見ていたらオンライン申請を受け付けた後の品川区の事例が紹介されていました。申請内容と住民基本台帳を手作業で突合する作業です。


給付金は郵送が早い?オンライン申請の“手作業”(20/05/19)

区役所の職員が二人一組になって読み合わせをするという原始的なものでした。体感的には20年ぐらい前の風景のように思えました。IT時代の徒花。もはやマンガにすら思えてきました。

まとめ

このように電子申請の場合はとても手間がかかり処理速度も遅いとのこと。場合によっては、郵送申請のほうがはやく給付を受けられるという本末転倒の事態に至っています。

ついに電子申請の受付を中止する地方自治体も出る始末。これまたマンガにような風景です。日本はどこまでIT後進国のままなのか暗澹たる気分になります。

10万円給付金 スマートフォンで簡単に申請する方法: 新型コロナウイルス対策 特別定額給付金 オンライン申請