退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

検察庁法改正案が見送れたワケだが

週明けにも安倍首相が強行採決に出るかと思われていた、政府の判断で検察幹部の定年延長を可能にする検察庁法改正案が継続審議になった。個人的には強行採決に及んで、安倍政権がますます窮地に陥るところを見たかった残念。

週末の世論調査内閣支持率が急落したことにビビったのかわからないが、「機を見るに敏」という才覚だけはあるようだ。自民党世論調査に関しては万全の体制を取っているらしいが、ギリギリの線を見極めることには長けている。それが長期政権の秘訣のひとつなのだろう。

野党はおろか検察OBにまで問題点を指摘されてケチがついた検察庁法改正案がいったん取り下げられたのはいいが、産経新聞によれた安倍首相はこんなことを言っている。

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法務省・検察側に頼まれてやった話だ。(今国会で)どうしてもやらないといけない法案ではない。

なんだかなー。それならばコロナ対策で課題が山積している本国会に不要不急の検察庁法改正案を提出するなよ、と言いたくなる。国民からの反発であわてて取り下げたところをみると、是が非でも成立させたい政治信念があるようにも見えず。コロナ騒ぎのどさくさにまぎれて成立させたかったけどダメでした(テヘペロ)、というところだろうか。

これでは痛くない腹をさぐられても仕方ない。本当にみっともない。

安倍「一強」の秘密