退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】酒井大輔『ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか 』(日経BP、2020年)

よく言えば「ワークマン」のサクセスストーリーと言えるが、語弊をおそれずに言えば「提灯記事」を延々と読まされている気分になる本。いいことしか書いていないので物足りない。物事には光と影があるはず。

ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか

ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか

  • 作者:酒井大輔
  • 発売日: 2020/06/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

この本を読んでみようと思った動機は、この冬ワークマンのアウターを使って「値段のわりにいいね」と思い、どんな企業か興味を持ったからだ。

読んでみて印象が強かったのは次の3点。

  • 大手商社マンは本当にすごいなぁ(小並感)
  • 末端社員までデータ経営が浸透!(エクセル名人)
  • ホワイトFCて本当なの?(継続率99%)

どれも眉唾ものだと警戒して読む必要はあるが、急成長を続けている企業なのは事実。本質に迫れていないが、この中にマーケティングのヒントが含まれているのはまちがいない。

この本では「ワークマンプラス」に店舗形態を変えて大成功するストーリーが多くを占めている。私の体験とどうも違うなあと思いながら読んでいたが、調べてみると私が利用している店舗は、ただの「ワークマン」だった。店舗がせまいせいか立地のせいか、「ワークマンプラス」の転換できない店舗なのかもしれない。

機会があれば「ワークマンプラス」にも行ってみたいし、いろいろな商品を試してみたい。読後、その程度には感化されてしまった。

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