GW中、テレビアニメ「TIGER & BUNNY」(全25話)を見た。2011年にMBSで放送された、サンライズ制作のテレビアニメ。NEXTを呼ばれる特殊能力者たちが、ヒーローとして世界を守っている近未来の都市が舞台。ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックスJr.のコンビの活躍を描く、いわゆる「バディ物」。
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: Blu-ray
特徴的なのは、アニメの中のヒーローたちが実在の企業のロゴを背負っていること。スポーツ選手やモータースポーツと同じようにヒーローたちも企業スポンサーの援助を受けているという設定らしい。バンダイやソフトバンクはともかく、牛角のロゴがいちばん目立っているが面白い。
放送当時、日本のアニメもついに新しい時代を迎えたかと思ったが、これ以降、同様のシステムが採用されていないところを見ると、うまくいかない事情があろうのだろう。
アニメとしてのクオリティはかなり高い。無国籍な都市を舞台にした写実的な設定が魅力的だし、何よりヒーローたちの造形がカッコいい。ストーリーもバーナビーの生い立ちを主軸に、各ヒーローの事情がフューチャーされていてよくできいる。クライマックスに向けて盛り上がりも見事。
最終的には回収されない伏線もあり、テレビアニメとしての続編が期待されたが実現していない。作品の人気を反映して映画が2本作られたが、映画版に対しては個人的にやや不満。それでもここ10年を振り返ると出色のテレビアニメとしてオススメできる。