退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

テレビアニメ「巨神ゴーグ」を見たよ

AbemeTVで毎週末数話ずつ配信されていたテレビアニメ「巨神ゴーグ」(全26話)を見終わりました。「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」で再び注目されている安彦良和が原作・監督などを務めたテレビアニメで、1984年にテレビ東京系で放送されました。

巨神ゴーグ DVD-BOX

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南太平洋上に浮かぶオウストラル島に隠された秘密をめぐり、主人公の少年・田神悠宇(声:田中真弓)が謎の巨人型ロボット・ゴーグとともに冒険するという、ジュブナイル物です。

安彦色が色濃く出ている作品としても知られています。いま見たらどうかと思いましたがなかなか楽しめました。放送時にはほぼ全話完成していたという珍しい作品です。途中で作画が崩壊することもなく高いクオリティを保っていることは評価できます。巨人型ロボットの戦闘シーンもよく描けています。

巨神ゴーグ

話数がたっぷりあったせいか、ストーリー展開はゆったりです。ゴーグもなかなか登場しません。とりあえずロボットを出して子どもに訴求しないとダメだろうと思いました。一話ずつ見ていた、当時の子どもたちはついていったのでしょうか。ゴーグが登場したあとも、主人公が操縦するでもなく勝手に動くという設定もどうだったのでしょう。スポンサーが「売れるコンセプトが見つからない」と言ったのも納得です。

また毎週放送されたテレビアニメにしては、一話ごとにヤマ場がないのも気になります。今回は6話ぐらいずつまとめて見たので、それほどでもありませんが「え、これで一話終わるの?」と思うことが何度もありました。当然、全話通して大きなストーリーはありますが、一話ごとにもストーリーの起伏がほしいところです。長編アニメとしてまとめた方がよかったのかもしれません。

巨神ゴーグ マノン タイプ

上質なジュブナイルとしてよくできているのでですが、ラストで衝撃的なシーンがありました。終始、少年たちに協力的だった船長(声:今西正男 )がラストで豹変し、情報を得るため金髪美女のレイディ・リンクス(声:高島雅羅)をボコボコにして、衣服まで引き裂いて暴行を続ける始末。

大人の醜さをとことん見せつけれたシーンですが、いまならコンプライアンス違反だろうという強烈なシーンです。しかし、船長は雇い主に機密を報告して億万長者になったあとも、核兵器による攻撃される島に居残るなど行動が一貫しておらず、何を考えているのかわかりません。作者の考えもよくわかりません。

まず描きたいシーンがあって、それに合わせてストーリーを決めているかなというようなアニメでしたが、それなりに楽しめます。それでもいまのアニメに慣れている人たちはコメントなしで見るのはちょっとツラいかもしれません。いまや古典として見ておくべき作品といえるかもしれません。

巨神ゴーグ メモリアルアートワークス