先月からAbemaTVで配信されていたテレビアニメ「伝説巨神イデオン」を見終わった。配信時間帯がキビシイかったのでなかなかリアルタイムでは見れなかったが、なんとか最終回まで完走した。
機動戦士ガンダムの富野由悠季(当時:富野喜幸)が総監督を務めた伝説のテレビアニメ。東京12チャンネル(現・テレビ東京)で1980年から1981年まで放送された。地球人類が異星人「バッフ・クラン」と接触するというエンカウントもの。
このアニメは、メカの造形が絶望的にひどかったせいか玩具が売上げが芳しくなく、最後の4話を残して打ち切られ、最終回のラスト数分はナレーションでかなり強引に幕引きされている。
顛末は、地球人とバッフ・クランは結局分かり合えず、ついに「イデ」は無限力を開放し、その力により地球もバッフ・クランの人々も宇宙の果てに四散する、というもの。ナレーションが「四散したのかもしれなかった」とあいまいなのが、製作者たちの無念を表現しているようだ。
「イデ」も無限力というよりも、スポンサーの圧力で番組自体が四散したと揶揄された。しかし骨太のSFアニメに対してファンからの支持は厚く、劇場版が制作されて1982年に総集編『THE IDEON 接触篇』と、新作映画『THE IDEON 発動篇』の二本立てで劇場公開されている。
AbemeTVにアニメの目利きがいるなら、ぜひ『THE IDEON 発動篇』を配信してほしい。いまのままでは不完全燃焼である。みんなで見て盛り上がりたい。