ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、ネットワークレコーダー「nasne」の「近日出荷完了予定」を発表した。後継機は現時点で予定されておらず、このまま「終了」するようだ。困った。
nasneは、HDDと地上/BS/110度CSデジタルチューナーを内蔵したネットワークレコーダーで、私は2017年導入以来、テレビはもっぱらnasne経由で観ている。
ハードウェアとしてのnasneも安定していて不満がないが、iPad上で使っているアプリ「mobile torne」が秀逸。UIは他の追随を許さない。nasneとmobile torneの組み合わせはほぼ理想的といってよい使い勝手で気に入っている。掛け値なしに優れた製品だ。
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2016/12/08
- メディア: Video Game
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さらに今年になってMacに「StationTV Link」というアプリを導入して、nasneで録画した番組をMacで観ることができるようになり、これまで以上に便利に使っていた。nesne終了は本当に惜しい。
記事によれば、nasneにはトルミル機能などのサービスがすぐに使えるなくことなく、「しばらくは継続してご利用いただける」という。この「しばらく」というのが、どの程度の期間を指すのかわからないが、せいぜい2年間ぐらいだろうか。
いちばん困るのは「mobile torne」が保守終了になり、新しいiOS(iPadは今度はiPad OSか)がサポートされないことだ。iOSをアップデートできないのは致命的。「mobile torne」の最低限の保守はメーカーの責任として継続してほしいものだ。
工業製品として製品ライフサイクルがあるのは仕方ないが、2012年に初代モデルが発売され公表を博したロングセラーのnasneがスムーズに終了できるように、SIEはハードウエアやアプリ、サービスなど撤退スケジュールを早めに公開して、ユーザーが混乱しないように配慮してほしい。
さてnasne終了後はどうしたものか。いっその事、これを契機にテレビを観るのをやめるという選択肢もあるなと考えている。