パナソニック 汐留ミュージアムで「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち展」を見てきました。
抽象絵画の創始者ヴァシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky, 1866-1944)と、20世紀フランス最大の宗教画家ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault, 1871-1958)の取り合わせ。
ともに20世紀初めに活躍したふたりに接点はあっただろうし、時代を共有していたのかもしれませんが、なぜこのふたりを組み合わせたのかイマイチ分かりません。どちらも好きな画家なので足を運びましたが、まあ満足しました。期待していなかったパウル・クレーの作品を見れたのもよかったです。
個人的な好みを言えば、ふたりのうちでは断然ルオー推し。今回もルオーの宗教画を見に来たようなものでした。この美術館はルオーを贔屓にしているようなので今後の企画にも期待したいと思います。
ただし、この美術館は私の活動範囲からアクセスはとてもよいのですが、ちょっと苦手です。ショールームを抜けてエレベーターに乗るところや、商談スペースのような場所を通るあたりのビジネス臭がよろしくありません。他に経路があるのかもしれませんが、もっと美術館までの雰囲気を大切にしてほしいです。
また館内の天井が低く開放感に乏しく、そのせいか照明が絵画に反射するのが目立つのもマイナスポイントです。雰囲気はデパートの展示会をあまり変わりません。天下のパナソニックの美術館なら、もう少しがんばってほしいところです。