今週からNHK BSプレミアムで人形劇『プリンプリン物語』の再放送が始まり、第1話と第2話が放送されました。
この番組は1979年から1982年までNHK総合テレビで放送された人形劇。主人公の少女プリンプリン(声:石川ひとみ)が祖国と両親を探して仲間たちと旅をする、ミュージカル仕立ての物語です。
放送当時、放送用VTRの録画テープが高価だったため、NHKでは放送後のテープを再利用していました。そのため、ほとんどのマスタービデオテープが現存していません。今回ホームビデオに録画された映像が多数見つかり、再放送が実現したものです。
再放送に先立ち放送された特番では、当時の2インチ規格テープが登場して、なるほど高そうでした。その特番では『プリンプリン物語』の魅力をいろいろ紹介していましたが、やはり特筆すべきは、石山透の脚本でしょう。子ども向けであるにもかかわらず、少しも媚びていないないところが素晴らしい。大人にも鑑賞に耐える内容です。
加えてミュージカル仕立てということもあり、歌も素晴らしいです。特番では石川ひとみが生歌を披露していて、衰えが感じさせない素晴らしいパフォーマンスでした。オープニングの「プリンプリン物語」やエンディングに使われた「わたしのそこく」などは今でも鮮明に覚えています。
再放送でちょっと残念なのは、放送時間が夜11時からということ。子ども向けではなく、もっぱら往年のファン向けということでしょうか。ぜひ子どもが見れる時間帯に放送してほしかった。当時の風俗と取り入れた部分は別にしても、いまの子どもたちにもウケるんじゃないでしょうか。
この『プリンプリン物語』は全656回ですが、特番ではとりあえず50話を再放送すると言っていました。毎週水曜日に2話ずつ放送されるので、半年ぐらいは楽しめそうです。