今年のAppleの開発者イベントWWDC 2017は、OS関連だけでなく、多くのハードウェアの新製品の発表もあり大いに盛り上がりました。Appleも元気になったなというのが第一印象です。
iPad Pro 10.5インチ登場、9.7インチは退場
発表された新製品で気になったのはiPad Pro 10.5インチです。今年3月に発表された廉価版(?)のiPad 9.7インチを買うか迷っているので、WWDCで新製品をチェックしてからしようと思っていたからです。
The New iPad Pro — On Any Given Wednesday — Apple
予測どおり10.5インチモデルが発表されましたが、従来の9.7インチモデルが廃番になったのは驚きました。今後は10.5インチのディスプレイが標準になるのでしょうか。
キーノートのスピーチには、なぜサイズが大きくなったかについての十分な説明はありませんでした。フルサイズのソフトキーボードが実現できるとアピールしていましたが、10.5インチになっても物理キーボードと比べると十分ではありません。
またWWDC前にはベゼルがなくなるとか、ホームボタンがなくなるなどの噂が流れましたが、デザインは従来のものを踏襲しています。そのためベゼルが細くなったものの、従来より長さも幅もひとまわり大きくなり、重量もわずかに増加しています。
個人的にはサイズが気に入っているiPad mini 4 の後継機が出るかもと思っていましたが、今回は完全にスルーされました。まだ廃番にはなっていませんが今後の展開はどうなるのでしょうか。ちょっと惜しい気がします。
iPad + iOS 11 は最強かも
今回iPadの新モデル発表に併せて今秋リリース予定のiOS 11もお披露目されました。これまで「iPadは大きなiPhoneにすぎない」というイメージを払拭できずに、広いディスプレイを活かしきっていないのが不満でしたが、IOS 11により大きく進化しそうです。
下のiOS 11のイメージはMacユーザーにはおなじみの「ドック」ですが、この他にもファイラーやマルチタスクの操作性改善など、ノートパソコンの領域に積極的に踏み込んでいく姿勢がうかがえます。iPad + iOS 11の組み合わせはかなり期待できそうです。
YouTubeにも「おれのパソコンは死んだ」と謳うPVが上がっているので、今後iPadはノートパソコンの市場を荒らしながら成長していくのかもしれません。