先日「羽田空港の機能強化について」という説明会を見てきました。オープンハウスと呼ばれる、開催期間中誰でも参加可能で、説明パネル閲覧、担当者への質問が可能な形式でした。
2020年東京五輪による訪日外国人旅行者の増加を名目にして、羽田空港の発着枠の増加が可能となるような飛行経路に変更することで機能強化を図るというものです。
従来の飛行経路は主に沖合に設定されてましたが、時間帯や天候条件による制限はあるもの、着陸時に羽田空港から見て11時方向から進入する飛行経路への変更を検討しています。ざっくり言うと、いままで海から進入していた経路が、和光市あたりから練馬、新宿の上空を飛行して羽田空港に着陸するようになります。
詳しくは国土交通省のサイトを参照してください。
この計画自体は区報に載っていたの知っていましたが、いい加減に読んでいたのか今回のパネル展示でようやく変更内容が把握できました。
たしかに羽田空港が便利になれば便利になりますが、その一方で住宅地の上空が飛行経路になれば騒音や安全面での不安があるのも事実です。にわかに賛成、反対は言えません。
説明会でちょっと面白かったのは、変更後の騒音を体験できるコーナーです。関西で取得したデータを基に、飛行機の高度、飛行機の大きさ、室内か屋外かなどの条件でヘッドホンを使って音や飛行機の見え方などを体験できます。これが、どれだけ実情に即しているのか分かりませんが分かりやすいデモでした。
飛行経路の下に住んでいる住民にとってはかなり大事な問題なるにもかかわらず、あまり関心を集めていないのは気になります。それでも説明員にモーレツに食い下がっている中年女性がいたので、一部の人たちには届いているのでしょう。
あと、何でも東京五輪に絡めてこれまでの懸案事項をここぞとばかり解決しようという最近の風潮もどうなものかなと思ったりもしています。