退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「スプロールしている」とは!?

あるエッセイで「スプロールしている」という表現を目にした。文脈からスプロール(sprawl) が、都市の急激な発展で市街地が無計画に郊外に広がっていることを意味するのはなんとなく分かった。

先日、羽田空港の機能拡張の説明会を見てきて、東京の都市計画はいったいどうなっているのかと思ったが、「日本の都市はスプロールしている」というように使うのだろう。

スプロール現象」「スプロール化」という使い方が一般的だろうが、そのまま動詞として日本語で使われていたので「ん?」と思った。確かに日本語で一言で言い換えができない語である。明治時代ならば、適当な訳語がつくられてただろう。

グローバル化が急速に進み、大量に流入する外来語にいちいち訳語を用意することができなくなっているので、英語の動詞をそのまま日本語の動詞として使うこと多くなっているのかもしれない。

SPRAWL