退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「生誕300年記念 若冲展」@東京都美術館

東京都美術館で絶賛開催中の「生誕300年記念 若冲展」に行っていました。伊藤若冲(1716-1800)の代表作約80点を紹介する展覧会です。

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今回の目玉は、若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅が一堂に会することでしょう。これらの作品が一室にぐるりと配置されていたのは圧巻でした。保存状態もすばらしい。これは一見の価値がありです。長蛇の列に並んだ甲斐がありました。

たしかに若冲は日本美術のビッグネームのひとりですが、これほどの人気があったは思いませんでした。生涯にストリー性があり、画業に華があるのが人気の理由でしょうか。とにかくすごい混雑でした。これから会期末に向けて一層混雑が激しくなるでしょうから、出かけるには相当の覚悟が必要でしょう。

残念だったのは「百犬図」が展示替えのため見れなかったこと。事前にわかっていましたが惜しいことをしました。好きな絵だったのですが……。

また音声ガイドのナビゲーターは中谷美紀で落ち着いた声でナイスでした。展覧会の音声ガイドではタレントのナレーションは一部だけで、残りは他のナレーターの作品紹介することが多いのですが、今回は中谷さんがひとりで担当していました。好感度アップ。

以下に混雑の様子を紹介します。作品の素晴らしさを差し引いても、これは運営に問題があると思わざるを得ません。

まあ「作品保護の観点から会期、閉室時間が決められています」と言われると、「ぐぬぬ」となりますがもう少しやり方がありそうなものです。当日、雨に降られず比較的涼しかったのは不幸中の幸いというべきでしょう。

▼いきなり160分待ち!?
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▼なぜか列は美術館とは反対の方向に
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▼暗くなってから美術館の敷地内に
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▼館内も大混雑!
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