早稲田大学の研究グループにより自動着色された映画『ローマの休日』予告編が話題になっているという記事を見つけた。
これは「ディープネットワークを用いた大域特徴と局所特徴の学習による白黒写真の自動色付け」という技術をさらに進めて、動画を対象に色付けする試みである。下記の通りに見事にカラー化されている。
(自動彩色Automatic Colorization) ローマの休日トレーラー Roman Holiday Trailer (Iizuka,Simo-Serra)
これまでは白黒の映像をカラー化するには膨大な人手を要していたが、この技術により自動化を図るというものだ。カラー化のコストが低減されればカラー化の対象も大きく広がることが予想できる。
白黒映画は暗い映画館で見るときは深みがある画面に魅了されるが、自宅のテレビでは白黒の映像は物足りなく感じることも多い。映画ファンとしては、この技術で気軽に白黒映画をカラー化できるようになれば、著作権が切れた白黒映画をカラー化して再度楽しむことができるかもしれない、と夢想してみた。